差をつける一言ビジネス英会話

ネイティブが使う簡単表現100選

026 「えいやでやる」を英語で?

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この、「えいや」という日本語、どこまで普及しているのかわかりませんが(笑)、私の日本の職場ではかなりの頻度で使われていました。私個人の解釈では「勢いに任せて適当にやってしまいましょう」という意味だと思います。厳密にまったく同じ意味かどうかは保証しかねますが、英語でも似たようなシチュエーションで使われる言葉があります。それが

  • Wing it(えいやでやる)

です。「ウィンギット」と発音します。

  • I will just wing it!(えいやでやってしまいます!)

といった感じで使えます。たとえば、プレゼンの準備がちゃんとできていない、あるいは、レポートを書くのに必要な情報が入手できずにレポートが書けない、というような部下や同僚に対して、

  • Just wing it!(えいやでやってしまいなさいよ)

と命令形で言ったりもできます。

 

余談ですが、アメリカ人はこの「えいや」がとても上手です。小心者の私なんぞは、十分な準備もできないまま会議やプレゼンをしなければいけない場合、いつボロがでやしないかと、びくびくしてしまうのですが、アメリカ人には、あまりそういうストレスを感じない人が多い気がします。(あくまで一般論ですので、もちろん、アメリカ人にも我々のような几帳面な小心者もいます。笑)内容がなかったりわからなかったりしても、怖がりも悪びれもせず、内容があるんだかないんだか、的を得ているんだかいないんだか、とにかくそんなことを気にせずに、いつまでもべらべらと話続けられるって、ある意味すごいスキルだと思います。

 

もちろん、本質を見抜く人には、すぐに内容がないと見破られてしまうので、いつでもどこでも使えるスキルではありません。が、それでも、そういった相手に対してですら、ジョークなどを交えて、巧みな話術で相手を魅了してしまう人もいたりします。こういったスキル、アメリカで仕事していく上でとても重宝するな、と常日頃実感します。

 

日本では、対照的に、実のない薄っぺらや未完成な内容というのは敬遠されますよね。わからないならわからない、できないならできないとはっきり言ったほうが、中途半端な内容で完成させるよりもよっぽどよいのです。日本には、海外には知られていないよい製品がたくさんありますが、アメリカには、逆に、たいしてよくもないのに世界中で売れている製品がたくさんありますよね。なんだかそれを連想してしまいました。。。