差をつける一言ビジネス英会話

ネイティブが使う簡単表現100選

025「an advice」と言っていませんか?

f:id:chondromalacia:20181001230059j:plain

 

ビジネス英会話に特化したトピックというわけではないのですが、日本人によくみられる間違えの一つに冠詞や定冠詞「a」や「the」の使い方があります。こういった冠詞や定冠詞は日本語にはないので、自然に使い分けできるようになるまでなかなか時間がかかり、英語上級の方ですら、間違えて使っていることが多いです。ある米国人翻訳家は、日本人の和英翻訳者には、それ以外の英語はほぼ完璧なのに、冠詞定冠詞の使い方でついぼろが出てしまう、といったような人が多いと言っていました。

 

学校で習った英文法の復習になってしまいますが、「Advice」や「Information」は数えられない不可算名詞ですので、「a」や「an」は使えません。なので、「アドバイスください」は、

  • Can you give me advice?(アドバイスください)

となります。これを「an advice」と言ったら、その瞬間に英語力の低さがばれてしまいます(笑)。英語がある程度話せるようになり、名詞の前に「a」や「an」をつける癖がついてしまうと、「a」や「an」をつけないとなんとなく気持ちが悪い気がするかもしれませんが、そこは我慢しなければなりません。同様に、information も advice 同様、不加算名詞ですので、間違えても「an」をつけないようにしましょう。

 

なお、「a」が必要かどうかわからない(可算名詞なのか不可算名詞なのかわからない)、といったときもあるかと思います。そんな時にとても役に立つ単語が、

  • Some(いくつか)

です。これは可算名詞にも不可算名詞にも使えるので非常に便利です。例えば、アドバイスくださいというときに、

  • Can you give me some advice? (アドバイスをいただけますか?)

というように使えます。

ちなみに、「advice」は名詞、「advise」は動詞です。なので、

  • X Can you give me advise (☜正しくは名詞の advice を使うべき)
  • X Can you advice me(☜正しくは動詞の advise を使うべき)

はどちらも間違えです。ちなみに、ネイティブで「an advice」と言う人は見たことがありませんが、名詞と動詞を混同して上記のような間違えをされているネイティブの方は稀にいますので、こちらのほうがもう少し上級な間違えのようです。

 

最後に、「〇〇について情報/アドバイスください」というときには、〇〇の前に前置詞をいれます。

  • Can you give me information/advice on 〇〇
  • Can you give me information/advice regarding 〇〇
  • Can you give me information/advice with respect to 〇〇

など、選択肢は他にもいろいろありますが(詳細はこちらをご参照ください)、シンプルかつ簡潔な「on」が便利で、よく使われていると思います。