055 「Yes」よりも「Will do」?
上司や同僚に何か仕事を頼まれ、「はい、やります」と言いたいときに、英語で何と返答しますか?
例えば、上司に、
- Can you email it to her?(それを彼女にメールしてくれる?)
と、頼まれたとします。その際、単に
- Yes(はい)
- OK(了解)
でもよいのですが、アメリカ人はたいてい、他の言い方をします。例えば、
- Sure!(もちろん)
- You bet!(もちろん)
など、Yes や OK よりも、喜んで!もちろん!と、喜んで引き受けますというニュアンスがありますので、前向きでよいと思います。また、少しプロフェッショナルに聞こえ、ビジネスの場でよく使われる表現に、
- Will do.(やります)
という表現があります。これは、
- I will do it.(私がやります)
の主語の「I」(私)と目的語の「it」(それ)が省略された表現なのですが、私も、日本で習った英語には出てこなかった(と思う。。)ので、初めて聞いたときは耳を疑いました。が、今では、日本で習わなかったのがおかしいくらい、ビジネスの場に限らず、アメリカでとてもよく耳にする表現です。
例えば、先日休暇でとあるリゾートに行ったとき、リゾートを出る際の門が、鍵がないと開けられないようになっていたため、すぐ後にいたグループのためにその門を抑えてあげながら「全員出たら閉めてくださいね」と頼んだところ、「Will do」という返事が返ってきました。この「Will do」は、単に「Yes」や「Sure」よりも、意思を表す「Will」を使っているので、頼んだ側をより安心させる気がします。なので、ビジネスの場、特に上司に返答する際にこのフレーズを使うと、信頼感がアップしてよいと思います。
よく言われることですが、一般的に、アメリカでは日本で好まれるような謙虚な姿勢は好まれません。特にビジネス社会では、「自分はできる人間です、信用してください」と、自分の能力を最大限に誇大広告するのが当たり前ですし、これをしないと、仕事ができない人間、あるいは自分に自信がない人間だと思われたりすることもあります。なので、人に頼まれごとをしたら、自分をアピールするチャンス!という姿勢で、「喜んで!」と積極的に答えるのがよいかと思います。
この表現は、ビジネスに限らず、あらゆるシチュエーションで使えるので、頭に叩き込んでおき、とっさの場面にも自然に言えるようにしておくとよいと思います。例えば、
- Can you move your car please?(車を動かしてくれないかい?)
- Will do.(やります)
のような感じです。簡単だけど、ちょっと差をつけるフレーズです。