022 Case Study 1:自己紹介メール(解答)
前回、米国の会社を買収する案件の担当者になった鈴木氏が、米国の担当者ハリスさんに宛てて、自分が担当者になった旨を紹介する Email を送る、というシチュエーションで、実際に鈴木氏になったつもりで、Email を書いてみましょうというケーススタディを作ってみました。(詳細はこちら)
皆さん、実際に Email を書いてみていただけましたでしょうか?シチュエーションはまずこちらを見て思い出してください。
名前:鈴木 大介(すずきだいすけ)
勤務先:日本の大手自動車部品メーカー、東京本社勤務
役職:課長
部署:海外営業
現在担当する案件:米国自動車部品メーカーの買収
案件名:イーグルプロジェクト(Project Eagle)
背景:先日、上司に呼び出され、米国ビジネス拡張のために、オハイオ州の小さな自動車部品メーカーを買収する予定があり、その買収交渉等の一切の業務を担当してほしいとの指示がありました。現在、アメリカには、カリフォルニアに子会社があり、そちらの米国人担当者(Mr. Chris Harris)と連携して進めてほしいとのことでした。ハリスさんとは以前、別の案件でかかわったことがあり、多少面識があります。
そして、Email に盛り込むべき事項はこちらです:
以下に英語で作成した例文をご紹介します。実践の場でまだあまり英語を使ったことのない方向けに、できるだけ覚えやすいように、シンプルな文章にしてみました。
[解答例]
RE: Project Eagle(注1,2)
(件名:イーグルプロジェクト)Hi Chris,(注3,4)
(こんにちはクリス)I hope all is well.(注5)
(お元気ですか?)[As you may already know,] I will be in charge of Project Eagle.(注6,7)
([もうご存知かもしれませんが、] 私がイーグルプロジェクト担当になりました。)Please email me if you have any questions.(注8)
(質問などあったらメールください。)I look forward to working with you.(注9)
(一緒に働くのを楽しみにしています。)Thanks,(注10)
(ありがとう)Daisuke
(大介)
- 「RE」 は、Regarding(~に関して)の略で、メールを作成時に自動でついてくる、日本語でいうと「件名」にあたる部分です。
- 米国では、買収案件などの大型または機密性の高いプロジェクト等にプロジェクト名をつけるのが一般的です。日本のように〇〇プロジェクトではなく、「Project X」のように、Project はプロジェクト名の前につけるのが普通です。
- 「Hi」の代わりに「Dear」でもよいです。(詳細はこちら)
- 米国では、ビジネスの場でもファーストネームベースで呼び合うのが一般的です。会ったことがない人でも、いきなりファーストネームでも、よっぽど目上の人かフォーマルな場でない限りは大丈夫です。(詳細はこちら)
- 「お世話になります」のような簡単な挨拶は、なくてもよいのですが、あると少し文章が和らぎます。ここでは、ハリスさんと以前一緒に仕事したがあるということなので、「その後どうですか」のような意味の「I hope all is well.」にしてみました。(詳細はこちら)
- 「As you may already know」は、「もうご存知かもしれませんが」という意味です。なくてもよいのですが、社内の人ですし、「私が担当します」から始めると少し唐突な気がしたので入れてみました。
- 「be in charge of ~」は、~を担当するという意味です。「I will be leading ~」でも、私がこの案件をリードしますという同じような意味になります。
- 「Email me」は Email を動詞形でつかっているので前置詞の to は不要です。(詳細はこちら)
- 「if you have any questions」は、質問があればという意味ですが、「questions」と常に複数形にすることに要注意です。
- 「Thanks」の代わりに、Regards 等でもよいです。(詳細はこちら)
ご自分で作成したバージョンと比べていかがでしたしょう?もちろん、表現方法はたくさんありますので、例文と全く同じということはあり得ないと思います。例文と関連記事を読みながら、適宜ご自分で答え合わせしていただければと思います。