032 会議を「後倒し」するを英語で?
顧客とのランチが長引いてしまい、2時からの会議を後倒ししたい、というようなとき、英語でなんと言ったらいいでしょう?
「後倒し=延期する」は、誰もが学校で習った英単語「postpone」でもいいのですが、カジュアルな表現を好むアメリカでは、これではちょっと固く聞こえるのか、こういったシチュエーションで使われるのをあまり耳にしません(が、使う人もいますし、決して間違えではありません)。ネイティブの方は、こういうときは、たいてい、「postopone」のような難しめの単語よりも、以下のような頻出動詞と副詞/前置詞を組み合わせた句動詞(フレーザル)を好んで使います。
- push back(後に遅らせる、先に延ばす)
使い方は、
- Can we push back the 2pm meeting to 3pm?(2時の会議を3時に後倒しにしてもいいですか?)
といった感じです。また、
- The deadline has been pushed back to Monday.(締め切りが月曜に先延ばしになりました。)
等のように受動態でも使えます。かなり使用頻度が高く、かつ、ネイティブ感もアップするフレーズなので覚えておくと便利です。確かに、日本語でも、30分、1時間、会議を遅らせる場合、「延期する」とはあまり言いませんよね?明日や来週だったら、「明日(来週)に延期になりました」でもしっくりくるのですが、確かに、2時の会議が3時になる程度の変更だと、「3時に後倒しになりました/ずれました/変更しました」というのが一般的ですよね。
ちなみに、私だけかもしれませんが、この「push back」、なんとなく、back がついているので、「戻す」といった意味に聞こえ(日本語でいう、車を「バック」する的な発想です。。笑)、最初は、前倒しするという意味なのかと思ってしまい、
- Can we push back our meeting?(会議の開始を遅れさせてもいいですか?)
と聞かれたときに、もっと早くしませんか、と聞かれていると勘違いしてしまったことがあります。そうではなく、back は、「後ろへ」とか「奥へ」という意味もあるので、push back だと、「後回しにする」という意味になります。
なお、目的語(「会議」など)は、上記例文のように、push back の後につけてもよいですし、push と back の間に入れてもよいです(↓)。
- Let's push it back to 3pm then.(じゃぁ3時に後倒ししましょう)
ただ、下記例文のように、目的語が長い場合は、語尾につけるのが一般的です。
- We need to push back the meeting with John to tomorrow.(ジョンとの会議を明日に延期する必要があります。)