差をつける一言ビジネス英会話

ネイティブが使う簡単表現100選

057「Kickoff meeting」とは?

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英語圏では、新しいプロジェクトが始まる際、

  • Kickoff meeting(プロジェクト開始の会議)

と称した、いわゆる顔合わせ会議が、よく行われます。「Kick off」や「Kick-off」と、Kick と off の間にスペースやハイフンをいれたバージョンもよく目にしますが、英語で検索すると、Wikipedia を始め、スペースやハイフンなしの「Kickoff」がよく使われているようですので、ここではそちらを使うことにします。ちなみに、Wikipedia では以下のように定義されています。

A kickoff meeting is the first meeting with the project team and the client of the project. (キックオフミーティングとは、プロジェクトのチームやクライアントと最初に行う会議を意味する。)

ということですので、主にビジネスの場面でのみ使われている用語のようです。また、Wiktionary によると、この Kickoff という単語は、サッカー、ラグビー、アメフトの試合開始のキックオフからきているそうで、まさにイメージ通り、プロジェクトの開始を意味します。日本語であえていうなら、「顔合わせ会議」といったところでしょうか。

 

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内容的には、自己紹介から今後の進め方や役割分担など、プロジェクトやメンバーによって様々で、必ず入れなければいけないというようなアジェンダがあるようなものではありません。ただ、参加者に知らない人がいる場合には、たいていの場合、最初に自己紹介をさせられますので、簡単に自己紹介する準備をしておくのが無難です。英語にあまり自信がない場合には、

  • Hi, I am Takeshi Tanaka with ABC Corporation. Nice to meet you.(こんにちは。ABC会社の田中タケシです。初めまして。)

など、名前、会社名、挨拶だけでも十分です。欧米人、特にアメリカ人は、即席で話すのが上手な人が多く、こういうチャンスがあると、冗談や自分の得意分野をアピールしたりする人もいますが、彼らに惑わされることなく、自分は自分、自分の能力と範囲を把握した上で、それをきっちりとこなして自信をみなぎらした方が、好感度が高いと思います。

 

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なお、プロジェクト終了の会議は、「Wrap up」(締めくくるという意味)という句動詞(Phrasal verb)を用いて、

  • Wrap-up meeting(プロジェクト終了の会議)

などと一般に呼ばれています。この Wrap up ですが、動詞として使う際には「Wrap up」と間にスペースを入れ、名詞として使う際には「Wrap-up」と間にハイフンを入れるのが、正式な用法のようです(Merriam-Webster による定義はこちら)。ただ、「Wrap-up meeting」のように、形容詞として使う用法が、辞書には見あたらなかったので、ここでは、名詞に準じてハイフンを入れた形を使っています。

 

なお、実際の会議でなく、電話で会議するような場合には、

  • Kickoff call(プロジェクト開始の電話会議)
  • Wrap-up call(プロジェクト終了の電話会議)

と、「Meeting」を、電話会議(テレコン)を意味する「call」に置き換えて使うことができますので、併せて覚えておくと便利です。(これについては、以下の記事をご参照ください。)

 

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