053 褒めるときに使う簡単英語フレーズ
よく言われることですが、アメリカには人を褒める習慣が浸透しています。アメリカ人と仕事をしていると、毎日それを実感します。特に、部下に対しては、褒められるところがあればその都度褒めてあげるないと、モチベーションが下がったりすることがあります。
私自身も、なるべく部下を褒めるように心がけていますが、しばらく褒めなかった部下から、「とてもいい仕事をしているのに褒めてくれないのは、何か私に不満でもあるですか?」と聞かれたことがあり、これには驚きました。この部下、正直、仕事はミスだらけ、出勤時間も遅く、お茶などの休憩に行きたい放題、という感じで、正直私もどうしたものかと考えあぐねてたのですが、本人は自分がとても優秀だと思っていて、さらには、それなのに褒めてくれない上司はおかしいと思っていたようです。アメリカ流ポジティブシンキング(Positive thinking 前向き思考)もここまで来たかという感じです(笑)。
ちなみに、その部下に関しては、どう頑張っても本当に褒めるところがなかったので、私ももがき苦しみましたが、同僚も同じ意見だったので、彼女に関しては無理して褒めることはしないことにしました。ただ、褒めてくれないのは、私の管理職としての能力が低いからだ等と、逆に私が批判されても困りますので(笑)、なぜ褒めるに値しないのか、客観的事実を勤務評価欄に記録しておきよう心がけました。
と、少し話がそれましたが、アメリカの職場ではこんなことがよくありますので、褒めることがあれば褒めておいた方が無難です。一般的に、たいていのアメリカ人は、どんな些細なことでも大げさに褒めてくれます。耳にタコができるほどよく聞く褒めの文句は、言わずと知れた、
- Good job!(よくできたね!)
- Great job!(とてもよくできたね!)
- Well done!(よくできたね!)
等です。とてもよく使えるので、咄嗟に出てくるように覚えておくと便利です。単に「Thanks」「Thank you very much」でもよいのですが、上記のほうが、仕事の質について言及しているので、言われた側はもっと嬉しい(はず)です。
ちなみに、何事も大げさな私の米人同僚はいつも、
- You are my hero!
- You are my lifesaver!
等、必ずつけていました。大げさだとはわかっていても言われると気持ちのいいものです(笑)。
こういった、誉め言葉、初めはどうせみんなに同じこと言っているのだろう、などと冷静に受け止めていましたが、あれに慣れてしまうと慣れてしまうで、結構いいものです。逆に、上述のように、自分が褒める立場にある場合、あまりそっけない反応だと部下に嫌われたりするので注意しましょう。
もちろん、アメリカ人にも、いつも不満そうで必要なこと以外は一切言わないといったような体育会系の上司みたいなのも中にはいますので、自分は自分、あまり自分のポリシーを捻じ曲げてまで頑張る必要はないと思います。