差をつける一言ビジネス英会話

ネイティブが使う簡単表現100選

050 英語で言いにくい日本語の名前

f:id:chondromalacia:20180809183613j:plain

 

日本語の発音は、英語に比べると簡単、かつ、綴り通りに発音するので、米国人にとって、たいていの日本人の名前は、訛ることはあっても難なく発音できるようです。が、そう思うと意外なところで落とし穴があるようで、米国人にはどう発音していいかわからない、米国人泣かせの名前も稀にあります(笑)。

 

他にもあるでしょうが、私の同僚たちが苦労していた名前はこんな感じです。

  • うえの (Ueno)、かずお (Kazuo)、りえ (Rie)、あい (Ai)、あおい (Aoi)、よしえ(Yoshie)等、連続した母音が含まれている名前
  • りょう (Ryo)、りょうた (Ryota)、りゅうた (Ryuta)、等、「Ryo」や「Ryu」が含まれている名前
  • かつこ (Katsuko)、かつひこ (Katsuhiko)、つかさ (Tsukasa)など、「つ」が含まれている名前

f:id:chondromalacia:20181106234344j:plain

 

だからどうだというわけではなく、こういった名前の方はニックネームをつけた方がいいといっているわけではもちろんありません。ただ、事前知識のない英語圏の方がこれらの名前を英語風に発音すると、日本人の耳にはまるで違う代物のように聞こえ、自分の名前を呼ばれていることに気がつかないかもしれないので要注意です。(笑)

 

ちなみに英語のニックネームをもつ方もいますが、それがしっくりきて使われている場合もあれば、Email上でしか使われない(笑)のような場合もあるようです。英語でも、日本語と同様、それぞれの名前がもつイメージというのがあるので、あまり自分とかけ離れたイメージのニックネームは避けた方がいいかもしれませんね。

 

余談ですが、学生時代に、Jonathan(ジョナサン)というクラスメートがいました。一般的に、Jonathan のニックネームは、言わずと知れた John なのですが、それをあえて、Jonathan と呼んでほしいと、言ってみんなにそう呼ばせている人がいました(注)。それについて、他のクラスメートが、確かにあの人、John って感じではないよね、とコメントしていたので、Jonathan と John でそれぞれイメージが違うようです。

 

(注:Mike と呼ばれるのを嫌がる Michael など、 ニックネームを嫌がる人も結構いるので、本人の意向を無視して自動的にニックネームにしてしまうのはやめましょう。)

 

話を日本語の名前に戻しますが、一般的に、日本語の男性の名前は4文字以上の長いものも多いですよね。例えば

  • ひろ〇〇(ひろゆき、ひろかず、ひろあき、等)
  • かず〇〇(かずひこ、かずよし、かずひろ、等)
  • まさ〇〇(まさゆき、まさたか、まさあき、等)

英語ネイティブの方がこれらの名前を英語風に発音すると、たいてい、3番目の母音にアクセントが置かれ、「ひろーき」のように、にアクセントがおかれます。これでもいいのですが、英語の名前には4音節(Syllable)を含むような、あまり長いものがないので、「HIro」「Kazu」「Masa」のように、最初の2音節までで勝手に省略されてしまうことがよくあります。なので、もしこう呼ばれても、名前を覚える・発音する意思がないわけではないので、不快に感じる必要はありません。

 

また、余談ですが、フランス語やスペイン語では H を発音しないので、本田が「オンダ」になったり、南米圏のスペイン語では Z を S と同じように「サシスセソ」と発音するので、和雄を「かすお」にされたりすることがよくあります。日本人に、RとLを識別できない人が多いように、南米人にも Z と S を識別できない人が多いので、何度言っても間違えてしまう人については、早めにあきらめた方がよいでしょう(笑)。