差をつける一言ビジネス英会話

ネイティブが使う簡単表現100選

005 「COB」とは?

f:id:chondromalacia:20181004230112j:plain

「COB」とは、アメリカのビジネス社会でよく出てくる用語ですが、これは、

  • Close of Business(終業時間)

の頭文字をとった略語で、終業時間を意味します。読み方は、前回のVIP同様、「シー・オ・ービー」と一語一語発音します。使い方は、下記のように、曜日の前につけて使われることが多いです。(定冠詞の「the」も前につけるのが一般的です。)

  • Can you do it by the COB Friday?(金曜の終業時間までにできますか?)

あまり時間にタイトなものでなければ、これでいいのですが、終業時間外の勤務が当たり前な業種や職種では、COB=夕方5時くらいまでには受け取れるだろうと見込んでいたレポートが、実は深夜まででて来なかった、なんてことがあり得ます。なので、本当に5時までにもらわなければ困るといったような場合には、あらかじめ時間まで指定しておくのが無難です。我々の職場では、日付さえ変わらなければ COB だと主張する同僚もいます(苦笑)。

また、アメリカは異なるタイムゾーンがありますので、タイムゾーンをまたいで仕事をする場合(例えば東海岸と西海岸等)、または、外国とやり取りしている場合には、「our time」「your time」「Japan time」等をつけて、

  • I will send it to you by the COB Monday our time.(我々の時間で月曜の終業時間までに送ります。)
  • We will send you the product by the COB Tuesday your time.(そちらの火曜の終業時間までに製品を送ります)
  • Can you finalize the report by the COB Wednesday, October 24, Japan time?(日本時間の10月24日金曜の就業時間までにレポートを完成できますか?)

といったように、タイムゾーンを明確にしておいたほうが無難です。

余談ですが、私もいろいろな国の方と仕事をしてきましたが、比較的アメリカ人は期限を順守するほうだと思います。ただ、納期に間に合わなそうな時に、日本人のように徹夜を続けてでも納期を守るというような人は稀で、自分のできる範囲で、必要に応じてクオリティーを下げて納期に間に合わせたりするなんてこともよくあるので、あまり非現実的な納期を指定すると、かえって自分の首を絞めることになりかねず、要注意です。

また、アメリカ人と一口に言っても、日本人のように納期や仕事の質に対してある程度統一した価値観があるわけではなく、仕事の進め方は質は、本当に各自様々、千差万別です。納期を無視された、納入物の質がとてつもなく低かった、のような話は、アメリカで働く日本人の間でよく耳にしますので、相手によっては、適宜お尻を叩いたり、途中経過報告を求めたりしたりする必要があるかもしれません。