差をつける一言ビジネス英会話

ネイティブが使う簡単表現100選

038 「Circle back」とはどういう意味?

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アメリカのビジネス社会でよく耳にする言い回しの一つに「Circle back」(サークルバック)があります。これは、「後で改めて集まって決めよう」のような意味合いで、会議の途中でお昼休憩に入る場合など、または情報不足でまだ結論が出せないといったような場合に、

  • Let's circle back at 1pm.(じゃぁ1時にまた集合とうことで)

 といった感じです。これは結構便利な言い回しで、「Let's meet again later.」でもいいのですが、これをあえて「Circle back」にすることで、ぐっとネイティブ感が高まります(笑)。

例えば、議論が煮詰まって結論が出ない時など、だらだらと話し続けるよりも、効率重視のアメリカ人は、とりあえずこの場は終わりにして、また今度話し合おうという提案をしたりすることがよくあります。そんなときに使うのがピッタリのフレーズです。

また、質問をされたが時間や情報不足で答えられない、または、話の途中で席を立たないといけない、等のような場合にも、以下のような感じで使えます。

  • Let me circle back with you next week.(来週改めて連絡しますね)

サークルバックする相手方を入れる場合には前置詞の「with」を使います。さらに議題・要件である目的語をいれる際には以下のように「on」を使います。

  • Let me circle back with you next week on that question.(その質問に関しては来週改めて連絡しますね)

会議や電話会議などでよく使われたりしますが、人数に関係なく、例えば、上司と部下二人だけのミーティング等でも十分使えます。

ちなみに、英語で検索してみたところ、Merriam Websterなどの辞書にはこういった用法の定義はないようなので、ビジネス界でよく使われているスラングといった意味合いが強いようです。非公式ですが、例えば、こんな定義も見つかりました(笑)。

An action phrase used by clueless management and consultants to end a conversation because they're afraid of committing to a course of action and to imply they will continue to think about it. Question the sanity and time management skills of anyone who says "Lets Circle back later"

                       Urban Dictionary: Circle Back

要約すると、「管理職やコンサルタントが、はっきりと決断する勇気がないときに、とりあえずその場の会話を終わらせるために、また、引き続き検討しますという印象を与えるために使うフレーズ。これを使う人がいたら、その人の正気と時間管理力を疑いなさい。」という感じでしょうか。はは。的を得てる気もしますが、その場しのぎだけでなく、普通のシチュエーションでも十分使えますので、ご心配なく。