差をつける一言ビジネス英会話

ネイティブが使う簡単表現100選

037 「〇〇さんウザいよね」を英語で?

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オフィスに必ずいるのが、鬱陶しい(ウザい)上司や同僚やクライアント。これはもちろん万国共通です(苦笑)。では「〇〇さんウザいよね」というのを英語で何と言えばいいでしょう?こういう言い回し、英語でとてもたくさんあるのですが、下品なものも多いので気をつけたほうがよいです。よく使われ、かつ簡単、そして、周りの人を不快にさせない表現に、

  • He is annoying.(彼、鬱陶しいですよね)
  • He is a pain in the neck.(彼、鬱陶しいですよね)

等があります。インフォーマルな表現ですが、オフィスの会話等で非常によく使われます。2つ目の例文の「in the neck」以下を省略して、単に、

  • He is a pain.(彼、鬱陶しいですよね)

でも大丈夫ですし、こちらもよく使われています。いずれの場合も、下品ではないとはいえ、ネガティブな表現ですので、`本人に向って直接言ってはいけません。陰口専用です(笑)。また、もっと大げさに言いたい場合には、

  • He is a real pain in the neck.(彼、本当に鬱陶しいですよね)

と、real をつけてもよいです。なお、首(neck)を、お尻(butt や ass )に置き換えたバージョンもありますが、こちらは、少し下品になりますので、場所や相手を選んで使う必要があります。特にオフィスでは、よっぽど親しい相手でないかぎり、使うのは避けたほうがよいでしょう。

 

余談ですが、残念なことに、よくこの「pain」という表現、日本企業や日本人、また、日本のプロジェクト等について使われているのを時々耳にします(涙)。確かに、アメリカ人に比べると、日本人は細かい方が多いので、アメリカ人にとってはどうでもいいようなことを追及したりすると、アメリカ人には鬱陶しく感じるようです。質を重視する日本人の長所が短所ととられてしまう悲しい瞬間であります。

 

例えば、日本の会社がアメリカの会社を買収するというシチュエーションで、買収されるアメリカの会社に係争中の訴訟があったとします。内容を確認すると、過去に解雇された元従業員が数千ドルの退職金等を要求しているとのこと。買収金額にもよるのですが、アメリカ人なら、たいてい、その金額が数千ドルと聞いた時点で、その話を終わりにしてしまいます。(これが、セクハラなど、会社の評判にかかわるような場合であれば別ですが。)たかだか数千ドルのために、時間と労力をかけて調査するのは割に合わない、と判断するのがアメリカ流なのです。

 

一方で、日本人の場合、たいていは、時間と労力を惜しまず、全力投球してこの訴訟について調べ上げようとしたりします。ニューヨークの大手弁護士事務所は少なくとも1時間$1000以上チャージしますので、こういった弁護士を使って調査すると、すぐに調査費用が何万ドルとなってしまいます。これで、ちゃんと請求金額を払えば問題はないのですが、支払いの段階になって、予算がないのでそんなに払えません、という話がよくあり、そうなると、日本人は「pain」だと言われてしまったり、さらには「cheap」(ケチ)だと言われてしまったりものするのです(涙)。

 

どちらが良いとか悪いとかいう話ではなく、こういった文化の違いが原因で破談になってしまった残念な商談を何度も見たことがあるので、もったいないなぁと感じることがよくあります。