008 とっさに英語で電話に出る心構え
自席の電話が鳴った瞬間、頭が真っ白になり、今まで勉強した英語をすべて忘れてしまったということはありませんか?
日本語ですと、まずは「もしもし」で対応できるのですが、英語には「もしもし」に対応する便利な用語がありません。電話の出方はすでに多くのビジネス英語本で詳細に説明があると思いますので、ここではとりあえずこれだけ知っていたら楽、という簡単なフレーズだけ触れておきます。
まず、面倒くさがりの方は、
- Takeshi Tanaka speaking.(田中たけしです。)
と、名前に speaking をつけるだけでもよいです。その後、余裕が出てきたら、
- Good morning, Takeshi Tanaka speaking.(おはようございます。田中たけしです。)
と挨拶をつけてもよいですね。さらに、以下のように、会社名をつけてももちろんよいですし、親切です。
- 〇〇 Corporation, Takeshi Tanaka speaking.(〇〇会社、田中たけしです。)
そしてもう少し余裕が出てきたら‘、
- 〇〇 Corporation, this is Takeshi Tanaka speaking.(〇〇会社、田中たけしです。)
と This is をつけるとかなりそれなりに聞こえます。ただ、最初のうちは早口で英語で電話に出るのも大変ですので、あまり欲張らず、名前の後に speaking をつけるだけでよい、とだけ頭に叩き込んでおけば、頭がすっきりして余裕のある対応ができるかもしれませんね。
携帯電話などですと、発信者の番号が非通知、あるいは誰だか認識できないような場合には、見ず知らずの発信者に自分の名前を名乗るのも嫌ですので、
- Hello(もしもし)
だけでもよいと思います。
また、会社でも、例えば会議室にいる際に、備え付けの電話に突然電話がかかってきたようなシチュエーションでは、とりあえず「Hello」で出てもよいと思います。余談ですが、以前、同僚と会議室でミーティングをしていた際に、突然備え付けの電話の着信音がなり、どのように電話に出たらいいものかと一瞬ためらっていたら、米人同僚は、すかさず受話器をとって「Conference room(会議室です)」と応対しました。すると、発信者はすぐに間違え電話だと気がつき、謝って電話を切りました。「もしもし」に慣れている私には、こういった気の利いた応対が咄嗟にでてこないので、さすがだなぁと感心したものです。