024「PTO」は何の略?
アメリカの会社で広く一般的に使われている略語の一つに、
- PTO (Personal Time Off の略。個人休暇)
があります。「私は休暇中です」という場合には、
というように、前置詞の on をつけて使います。この PTO、有給休暇、無給休暇のどちらにも使います。日本のように、有給休暇すら消化しきれないのに無給休暇なんてとんでもない、といった考え方はなく、アメリカでは、休暇は必要があればとる、というのが基本スタンスです。なので、日本人のように有給休暇を消化しない働き蜂のような人もいれば、有給休暇が足りなくなれば無給でもいいのでとる、という人もいて、本当に人それぞれです。仕事さえきちんとしてれば(又は上司に気に入られていさえすればー苦笑)、肩身の狭い思いをすることはありません。
また、PTO は、単なる「休暇」という意味ですので、必ずしもバケーションというわけではありません。例えば、同僚やクライアントに
- I will bo on vacation.(バケーションをとる予定です。)
などと言われた場合等は、どこに行くのですか?などと会話をつなげてもいいのですが、あえて「PTO」と言われた場合は、人にはあまり言いたくない個人的な私用で休みを取っている場合もありますので、あまり詮索しないようにしましょう。特に、欧米ビジネス社会では個人的な詮索は厭われるので、例えば部下から
- I need to take PTO tomorrow. (明日休暇をとります。)
など要請があったら、当人が自ら説明しない限り、間違っても何故?などと詮索しないようにしましょう。
また、日本では、休暇中にも仕事するというのはよくあることですが、アメリカでもやはりあります。業種や職種にもよるのでしょうが、我々の職場では、ボラボラ島にいようと、ネパールにいようと、仕事をする人はします。休暇中は一切仕事をしないという人もたまにいますが、これが原因でクビなんてことはもちろんないものの、よっぽど秀でるものがないと、仕事がまわって来づらくなったり、長期のプロジェクトなどにも入れなくなったりすることもあります。
余談ですが、私の上司に、休暇中も必ずリアルタイムでメール対応してくれる方がいましたが、ある日、やはり疲れたのか、電話の通じない山奥に休暇に行ってしまいました。そうでもしないと仕事してしまうんでしょうね。