差をつける一言ビジネス英会話

ネイティブが使う簡単表現100選

045 Los Angelesを「ロス」と言っていませんか?

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おなじみ Los Angeles、日本語では略して「ロス」と言ったりしますよね。そもそもこの Los Angeles は、知る人ぞ知る、その昔カリフォルニアがメキシコの一部だった際につけられたスペイン語の名前で、「The Angels」(天使たち)を意味します。

なので、定冠詞の「Los」だけとった略称では意味を成しません。定冠詞を使う英語圏の方々も、そういった略し方はしません。でも全部発音すると少し長いですよね。なので英語では、

  • LA(エルエー)

と略すのが一般的です。でも、略さずにそのまま Los Angeles といってももちろん大丈夫です。発音は、下の Cambidge 辞典をご参照ください。(スピーカーのアイコンを押すと、米国・英国バージョンの発音がそれぞれ聞けます。)

dictionary.cambridge.org

 

カタカナだと、「ロスアンジェルス」というのが一番近いかもしれませんね。日本ではよく、「ロサンゼルス」や「ロスアンゼルス」などと書いたりもしますが、「ゼ」よりも「ジェ」の方が近いです。また、英国英語だと、「ロスアンジェリース」と語尾が少し変わるようです(上記リンクご参照)。ただ、この辺は間違えても、十分通じるので、そんなに神経をとがらせる必要はありません。

 

同様に、「サンフランシスコ」も長いのですが、そのまま発音する人が圧倒的多数のような気がします。「サンフラン」というのもたまに耳にしますが。ただ、「SF」(エスエフ)はあまり耳にしません。ちなみに、サンフランシスコは、近郊の Berkeley や Palo Alto と併せて、

と一緒くたに呼ばれることが非常に多いです。

 

また、首都の Washington DC ですが、これは「DC」(ディーシー)と略されるのが極めて一般的です。たまに「Washington」と呼ぶ方もいますが(特に米国在住の外国人の方など)、これですと、シアトルのあるワシントン州と混同してしまう可能性があるからか、あまり使われないような気がします。ただ、DC に住んでいる方の間、あるいは明らかに DC について言及しているとわかるような場合は、使っても紛らわしくないかもしれませんね。ニューヨークも、DCから距離的にも経済的にも非常に近いので、Washington でも十分通じると思いますが、「DC」の方がより一般的ですし、これを使った方がもっとネイティブ感もアップします。

 

ちなみに、ニューヨークはそのままニューヨークで、口語でNYと略されることはまずありません。なお、ニューヨーク州ニューヨーク市を区別するために、ニューヨーク市のことを、あえて「New York City」と呼ぶのが一般的ですが、こちらも口語で略されることはまずありません。(書く時は NYC と略せます。)