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010 マンハッタンで安いアパートを見つけるコツ

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マンハッタンの家賃は高いです。ものすごく高いです。東京も高いですが、東京では、20m2 くらいの極小ワンルームマンションという選択肢があるので、狭くてもいいから中心地に住むということもできます。マンハッタンでは小さいものでも、せいぜい35~40m2 くらいが主流なので、家賃も東京のワンルームの倍くらい(広さも倍ですが)になってしまったりします。

そこで、アパート探しに苦労されている方のために、安い物件を見つけるためのコツをお教えします。インターネットで検索する際、検索条件に一部屋小さいサイズの間取りを含めて検索しなおしてみてください。例えば、1ベッドルーム(1BR)を探している場合は、検索条件にワンルーム(Studioと言います)も含め、2ベッドルーム(2BR)を探す場合は、1BRも含めるといった感じです。こうすると、当然もっと安い物件がたくさん出てきます。そこで、出てきた物件の間取り(これが特に重要です)や広さをチェックして、壁を取り付けることにより、もう一つ部屋を増やせないか検討してみてください。

一般に、マンハッタンでは、家賃が高いため、学生や友達でアパートをシェアしたり、狭い家の間取りを変えて部屋を増やしたりすることが、非常によく行われます。その際、所有しているアパートなら改装できるのですが、賃貸アパートだとそうもいきません。その時に役に立つのが、工事不要で取り付けられる壁、

  • Pressurized wall(プレッシャーウォール。圧力壁)

です。略して Pressure wall と呼ばれたりもします。これは、インターネットで検索するとニューヨーク関連の記事ばかりヒットすることからもわかるように、ニューヨーク独自の文化というか製品のようです。ニューヨークに住んだことのない米人は、その存在をまず知りません。

この Pressure wall という壁、天井から床までの上下に圧力を加えて取り付けるので、壁や天井や床に穴をあけずに簡単に取り付けられることができます。また、取り外しも簡単なので退去するときに問題になりません。ドアもつけられ、見た目は普通の壁です。たまに Pressure wall 禁止という大家さんもいますが、基本、賃貸人の費用と責任でつけてよいそうです。値段は、質や大きさやによりますが、$500-$1000くらいだったでしょうか。Pressure wall でなくても、スライディングドアを使った仕切り等、もっと安い選択肢もあるので、「Temporary wall」や「Room divider」等で検索してみてください。 

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(写真:Manhattan Pressurized Walls) 

ここでアパート探しに話を戻しますと、例えば、1BR を探している場合でも、程よい広さと間取りの Studio を見つけたら、Pressure wall を取り付けて1BR にしてしまえばいいのです。私もこの方法で最初のアパートを見つけました。Studio でしたが、55m以上あり、リビングの一角を Pressure wall で分けて寝室にするスペースと窓があったので、そこに決めました。しかも何と、大家さんに、Pressure wall をつけたいと言ったら、大家さんが後でそのままキープしたいのでと、費用をすべて負担してくれました。見た目は普通の壁で、寝室に入るドアも普通についているので、我が家にくるゲストは、みな普通の1BR だと思い、さらに家賃を聞いてびっくりしていました。

マンハッタンのアパートは、Studioから1BR、1BRから2BRと部屋が増えると、家賃が一気に跳ね上がったりするので、アパート探しの際にはぜひこの技を試してみてください。